Aクラスと暮らすほぼ毎日で無い日記
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99年1月
突然の電話

 今年は、Aクラスに乗る年。嬉しい。毎日そう思いながら、仕事にはげもう!! しかし、本当に、Aクラスに乗れる日が来るのだろうか..............まだまだ遠い日だ。

そんな事を思いながら、ある日出先の仕事場にまでわざわざヤナセの営業担当者から電話が入った。

「実は、キャンセルが出ましてね、もし宜しければ3月生産分に早める事が出来るのですがどうしますか?」って言う内容だった。いきなりである、これから暖かくなり、夏を越えて肌寒くなる頃に来ると思っていたら、納車は新緑の5月と言うのだ。

別に断る理由は無い。いゃ、ちよっと予算が前倒しになるだけだ。そう思ったら「宜しく御願いしまーす」っと気のいい返事をしてしまった。なんだかものすごく現実的になった。

掲示板を読むと、どうも前倒しで納車されている様だ。1年待ちなんてもう無い様子だし、首都圏のディーラーではすでに在庫車が存在し、色とオプションさえあれば即納だそうだ。

 

99年2月
本当にAで良いのか?

 沢山の人が納車されている様だ。中には2年前から予約していた人も居る。好きだねー。しかし、それと同時にAクラス本来の評価も出てきた。

どうも、雑誌の評価通り、堅めの足回り、不安定なAT、チープな内装..........。でも、好きで買った人は気に入ってるみたいだ。でも段々と不安になるのは事実。未だキャンセルは出来る、色だって変えられる、と毎日悩んではいたが、もう一度消去方で行っても、AクラスのボルケーノRとなってしまう。

 

99年4月
納車は6月になりそうだ

 地元で「輸入車ショー」みたいな物があった。昨年も行ったが、今年はまた違った車が沢山あった。

早速、ヤナセのブースへ行って眺めているとと担当の人が声をかけて来た。どうも納車は6月になりそうだ。今の車の車検が6月末なのでそれまでにはなんとか間に合う様子だったので安心した。でも5月と思っていたので、ちょっと残念でもあった。

 

99年4月
トヨタ党の父

父が入院した。

車が好きだった父に、病室で今度ベンツを買うと伝えたら、ちよっと驚いていた。でもAクラスと言う小さくて今までのベンツとは違うことを説明し、退院したら乗せてあげると約束したら笑顔で喜んでくれた。

それが父との最後の会話だった...........。いや意識的に父の笑顔が見たいが為に車の話を最後にした。そして主治医の言った通り、その2週間後父は帰らぬ人となった。「ごめん、約束守れなくて」そう心の中でつぶやいた。

未だ、車が高級品の時代からずっと車が好きだった父、最後までトヨタ車しか乗らなかった父。ベンツなんてと思っていたに違いない父、Aクラスが納車されたら、きっと喜んでくれるに違いない。今でもそう思っている.........。

 

99年5月中旬
いよいよ契約

父の葬式から慌ただしくAクラスの事をすっかり忘れていた私の所へヤナセから電話が来た。

「今月末には納車できそうです」おーっと思った瞬間、急な話だなー、と思った。翌日ヤナセへ出かけて、見積をもらった。案の定と言うかお約束通り値引きは0、一円たりとも無かった。しかも、下取りが0円の上に下取り費用として9400円も計上されている。それって、下取り出さない方が得じゃない?。普通、トヨタなんかだったら、それはサービスします、って言うんでしょうね、でもここは聖地ヤナセ、治外法権なのでそんな常識が通る訳が無い。

結局、愛車セットは向こうからカットを言って来たのでオプションはマットのみ。納車費用は取りに行くのでこれも無し。あと車庫証明も自分でしようと思ったが、それでは担当者の仕事が無くなるので、これは御願いした。しめて325万円だった。尚、その他のディーラーオプションは後日注文する事にした。と言うか、そこまで話が出来なかった。結局向こうは、正式に注文を取りたかったのだと思いますが、こっちはもう半年も待っているので、買うことは決定済み、早く完璧な納車をして欲しいだけなのです。

早速諸経費の30万円をその場で払おうとしたら、逆に驚いていた。いゃ、ほかのHPで見たのですょ、どうせ諸経費を先に払うのでしょう?めんどくさいじゃないの、早くしてょ!って感じだった。

自分の車の購入なのにちっとも楽しく無い。それに今の車の処分も考えなければならないし、気が重かった。

とりあえず、仮見積を貰った足で、今の車をどうしょうかと考えながら、店を出た。ちよっと走ると「車の買い取り110番」なる看板が目に入った。以前知り合いが、ここで査定して貰った話を思い出し、飛び込みで入った。

「あのー、車の査定をして欲しいのですが......。」この声に店の人の爽やかな返事「はい、承知しました!」。やっぱりこうじゃ無いとね。結局多走行車ゆえに覚悟はしていたが、それでも3万円と出た。ヤナセへ出して損をするより、こっちへ出した方が4万円近くも得をする。

納車日に再び来る事を告げて店を出た。なんか、ちよっと気持ちいい。300万強の買い物より4万円の得の方がどんなに気楽な事か.....。

その後、印環証明や、オプションパーツの注文、とあっと言う間に時間が過ぎて、いよいよ5月28日の納車が決定した。

99年5月28日
そして納車
 

 すでに、お金は全額振り込んである。今日の夕方取りに行くだけだ。その日は比較的冷静だった。仕事も手が付かず(いつもの事だが)浮き足立つと思ったが、案外普通だった。

定刻通り職場(実は病院なんですー)を出て、7年間乗ったシビックフェリオに乗って例の買い取り屋へ向かった。所定の書類を全部揃えて査定を待った後、意外な答えが。「これ一部塗装してますね、これだとうちでは買い取り出来ません、もし処分されるのでしたら3万円頂きます」おーい、それは無いだろう、この土壇場になって。そう思ってもダメなものはダメなので、ここで粘っても仕方ないと思い、諦めてその足でヤナセへ行った。

早々、事情を話すが今回の注文書には下取りを献上していないので、もう無理と言われる。それじゃ今日二台乗って帰れって言うの?、と言ってみたが後は営業担当の方で上手く処理して貰った(ちょっと会社通して無いので詳しく書けません)。

さて、色々ありましたが、やっとAクラスとご対面、とその前になにやら書類を色々貰いまして、先ずは机上での説明、カギを3個と車検証、取り説等..........。で、やっと会えました。Aクラス160、ボルケーノレッド、ラメラー装着車。

最初見た印象は、思った通りの色でした。他の営業や技術の人にも評判良く(ここの営業所では今回が初めての色)、ちょっと良い気分になる。

そろそろ日が傾いてきたが、それから延々と説明に入る。いゃ、ちょっと直ぐには理解出来ないと言うか覚えきれない。日もすっかり暮れた頃やっと無罪放免となりました。

ちよっとアクセル吹かすと、ゆっくりと前へ進みます(当たり前)。それから少し交通量の多い空港線を南に出ていきました。いゃー気持ちいい。なんか滑らかー。まぁ13万キロも走った日本の大衆車と、いくら酷評のAクラスって言ったって、腐ってもメルセデスですょ、そりゃ良い決まってるでしょう。

それに心配した、乗り心地は別に固くもないし、シフトショックもアクセルワークを上手く使えば感じない。いゃ、それより見晴らし良いし、ラメラー開けたら風が気持ちいいー。

そのまま、日曜日にCD付けるオートパックスまで走って行きました。実はMB-650と言うナカミチのOEM製品と言うかABの協同開発と言うか、コンシューマー向けの1DIN6連のCDチェンジャー付きのインダッシュヘッドユニットを付ける予約をしているのですが、ベンツ純正のラジカセユニットは専用の取り外し金具が必要で、それがあるかどうか、確認したかったのです。無ければ、再度ヤナセへ行って取り外しをして貰わないと行けなかったのですが、どうも、取り付けキットの中にあるそうで、いらぬ心配でした。

で、それから少し遠回りしても帰宅しました。でも、一旦家へは帰ったものの、どうも興奮冷めません。深夜再び車に乗り、ドライブへ出かけました。途中寄った、コンビニやレンタルビデオ店の駐車場では恥ずかしい位に見つめられました。そんなこんなで、とりあえずは無事に納車の1日目は終わりました。

 

99年5月30日
CD(MB-650)の取り付け
  

 今日は、CDの取り付けです。インターネット上で知り合った極楽とんぼさんの紹介で、とても良い条件で付けて貰える事になりました(やってて良かったインターネット (^^;)。

お店が開く15分前に取り付けピットへ入りました。ちょっと時間が掛かるので、その間しばし車談義に花を咲かせます。取り付け終了はお昼前でした。オーディオ付近はどうも狭い感じで、配線の取り回しに苦労した様です。

で、早速店を出てCDを掛けてみました。「うーん良い音」と言うが味付けのないフラットな音と言うか、決して不満はありません。ちょっといじればドンシャリ音は出せますが、下品なので止めました。

車の走り方から、今まではテクノやハウスのリズム系ばかり聞いていましたが、なんだか、ジャズやアコースティクが聞きたくなりました。私は、音を楽しむより、音楽を楽しむ方なので、そこそこの音で満足してしまいます。今後色々聞いてみて、スピーカーの交換やドア制振等考えたいですが、今の所満足です。

それより、6枚のCDが手元で出し入れ出来るのはとっても便利です。

しかーし。一度家に帰り、もう一度エンジンを掛けるとCDが出てくる、時計がリセットされている、でどうもおかしい。取り説を読んでも納得出来ない。どうもACCと常時電源の付け間違いではないか?

そう思いながら再度お店へ行く。やはり配線ま間違いだったが、同時に初期故障も判明、ラジオが使えないのだ。仕方ないので、再度商品の入れ替えとなった。まぁ、その間CDは聞けるようにしてくれたのでそれでも良いのだか.....。